業務経験1年でもCCIEに合格出来た勉強戦略

以下のようなお悩みを抱えていないでしょうか?

悩んでいる人

・ CCIEにチャレンジしようか悩んでいる・・・
・ CCIEを効率的に勉強を進めたい・・




みなさん、ご存知の通り、CCIEはとても難しい資格です。
もちろん、簡単には取れる試験ではありません。


だからこそ、市場価値の高い試験であり、多くの企業で評価される資格です。
(ネットワークエンジニアであれば、誰もが認める試験ですね!)


しかし、難易度が高く、試験範囲も膨大の事から、
計画や戦略を立てずに勉強を開始してしまうのは、非常に危険です。


本記事では、ネットワークエンジニアとしての業務経験がたった1年でもCCIEに合格出来た「勉強戦略」をご紹介させて頂きます。


解決者

この記事は以下のような方にオススメです!
● CCIEにチャレンジすべきか悩んでいる人
● CCIEにチャレンジしたい人
● 勉強戦略や心構えを知りたい人




※本記事では「第1章:CCIEの勉強を開始する前にした事(マインド面)」と「第2章:CCIE合格に向けた勉強戦略と勉強方法」の2部構成で紹介いたします。

▼ あなたにオススメな記事 ▼

>>参考記事: CCIEが語る!ネットワークエンジニアにオススメな本・参考書!

CCIEの勉強を開始する前にした事

まずは「CCIEの勉強を開始する前にした事」について紹介いたします。
※本章は非常に重要な章なので、最後までお読み頂けると嬉しいです。


早速ですが、皆様に1つ質問がございます。


CCIEの合格に必要な勉強時間はどのくらいだと思いますか?



もちろん、受験者の経験値やスキルによって異なると思いますが、
一般的には1000時間以上の勉強時間が必要とされる試験です。


ご参考までに、私は計1500時間/1年半ぐらいかかっております。


1500時間もあれば、色んな事が出来ますよね〜


まず、ご理解頂きたいのは、
CCIEという試験は1000時間以上の勉強時間が必要になるほど、範囲が広く&深い技術力が求められる試験なのです。

解決者

そのような試験の特徴から、
後先考えずに闇雲にCCIEの勉強を開始してしまうと、
勉強時間だけがダラダラを長引いてしまい後々後悔する可能性が高いです。

ですので、
本気でCCIEに合格したいのであれば計画的に勉強時間を作り、
戦略的かつ効率的に勉強を進める
必要がございます。

「CCIEへ絶対に合格する!」という決意が不可欠!!

本格的にCCIEの勉強を開始する前に
最後まで諦めずにCCIEに挑む!」という決意を固める事が非常に重要です。


ポイントしては、可能な限り「CCIEの勉強を開始にする前に決める」ことを、お勧めします。


なぜなら、皆さんが想像している以上に「CCIEは途中で諦めてしまう人が非常に多い」からです。


それでは、私の周囲のメンバーを例に挙げてみたいと思います。


私は友人(5人)と一緒にCCIEへチャレンジしていたのですが、
数百時間の勉強した後に全員CCIEを諦めてしまいました・・・・


なぜ、途中で諦めてしまったのでしょうか?


理由としては、以下のような内容です。

・ 仕事が多忙で勉強時間を確保出来なかった・・・
・ 試験範囲があまりに広くで、終わりのないフルマラソンのような感じで辛かった・・・
・ 家族と揉めてしまった・・・



人ぞれぞれ、様々な理由がございます。


特に、家族と揉めてしまった人は、かなり辛そうでした・・・


家族の為に年収UPを目指して、CCIEを頑張るはずが、裏目に出てしまったようです。
彼は「家族との時間を犠牲にしてまで、目指すべき試験でない」という理由で、CCIEの勉強を断念しました。


ここで伝えたい事は、
CCIE受験前に「受験するのを辞めるか」「最後まで諦めずやり切るか」決断した方が良いという事です。



CCIEは合格できると大きな達成感を得られる反面、
途中で諦めてしまうと大きな挫折感が残ってしまう試験でもあります。


解決者

ここまでの内容を踏まえて、
「本当にCCIEにチャレンジするべきか?」
「なぜ、CCIEという試験を目指すのか?」
を、一度考えてみて下さい!
私は、CCIEにチャレンジしない決断も「ご立派な決断」だと思います。




ここから、先は「CCIEにチャレンジしてみよう!」という方のみ、ご覧ください!
CCIE勉強前に私が実施したことを、いくつかご紹介します!

【勉強前にした事 その1】CCIEという試験を知る


まず、最初に「CCIEという試験」を徹底的に調べました。


何事もそうですが、
まずは「敵を知る事(ここではCCIEを知る事)」が重要です。


具体的にはCCIEは、

  • CCIE試験の構成 (合格基準)
  • CCIE試験の試験範囲 (どの製品・技術が対象か?)
  • 各技術はどのくらい深く勉強すべきか?
  • 合格者はどのような勉強方法で合格しているか?(先人達のBlogチェック)
  • 英語が苦手な人はどのように英語を対策しているか?

などを情報収集しました。

解決者

CCIE合格者の方のBlogはチェックするようにしましょう!
本当に、みなさん、いろんな工夫をされております。


以下のような項目をチェックされるといいと思います!

・ どのように計画を立てて、勉強を進めたのか?
・ 仕事が忙しい中、どのように勉強時間を確保したのか?
・ 家族への協力/理解を得るために、どんなことをしたのか?
・ CCIEラボ試験に向けた戦略(時間短縮術など)



CCIEラボの試験範囲の確認方法は以下の記事に纏めておりますので、ご興味のある方はご覧ください!

▼ オススメな記事 ▼

>>参考記事: CCIEラボの試験範囲を確認する方法を紹介!



また、CCIEの難易度に関する記事は以下に纏めておりますので、ご興味のある方はご覧ください!

【勉強前にした事 その2】決意を決める

続いて、CCIEを合格するまで「やり切る!」という、決意を決めましょう!


既にお伝えしている通り、
CCIEは最低でも1年間程度の勉強期間が必要となる試験です。


そして、難易度も非常に高い試験です。


勉強を進めていくと、

悩んでいる人

・ 本当に合格出来るだろうか?
・ 勉強も辛いしCCIE諦めようかな・・


と、思い悩む事も多くあると思います。


恐らく、CCIEを取得されている方のほとんどが、一度はこのような経験をしております。
少なくても、私はそのようなモヤモヤした気持ちを常に抱えながら、勉強を継続しておりました・・・・・


これから受験される方も、1度以上はこのようなことを経験すると思います。
その時に、途中で諦めないで欲しいです。


CCIEは自己投資時間(勉強時間)が非常に膨大です。
そして、途中で諦めてしまうと、大きな挫折感が残ってしまいます。


途中で諦めて挫折感を残さない為にも「必ず合格するまで諦めない!」という揺ぎない信念を、勉強前に決意しましょう!

解決者

「必ず合格するまで諦めない!」という信念を持ち続ける為にも、CCIEへチャレンジする理由を明確にしておく事をオススメします。
頑張れる理由であれば、理由は何でも良いです。(人ぞれぞれ異なると思います!)

絶対に達成したい目標があれば、最後まで諦めずCCIEの勉強を続ける事が出来る可能性が高まります。
※絶対に達成したい目標を叶える為の手段として「CCIEを取る!」って、意気込みましょう。


CCIEへチャレンジする理由は、人それぞれだと思います。
CCIEの勉強を開始する前に必ず考えておきましょう!


ご参考までにCCIE取得後の年収UP、取得時のメリット/デメリットに関する実体験を以下の記事に纏めております。
ご興味があればご覧ください。

【勉強前にした事 その3】周囲の人に公言する


次に私が実施した事は「いつまでにCCIEを取得します!」と、周囲の人に公言する事です。


周囲の人に公言した理由は、実はシンプルです。


それは周囲へ公言すると途中で簡単には逃げられなるからです。


特に私のように「会社からの指示ではなく自己啓発でCCIEへチャレンジする」人は、自分の意思だけで簡単にCCIEを諦める事が出来てしまいます。


解決者

戦略的に自分を追い込む為にも「周囲の人に公言する」事は良い方法の1つです!

【勉強前にした事 その4】現在の自分の実力を把握する


最後に私が実施した事は、「現時点の自分の能力を把握する」です。


当然の事ながら、
CCIEを取得するには「今の自分の能力」をCCIEに合格出来るレベルまで引き上げる必要がございます。


ですので、まずは「現時点の自分の能力をしっかりと把握」する事が重要です。
そして、どのような方法でCCIE合格レベルまで技術力を上げていくのか?を検討する必要がございます。

人によってスタートラインが異なる

私は「人によってスタートラインが異なる」が異なると思います。


現在の自分の能力を把握した結果、英語力やネットワーク基礎が身についていない方(CCNPレベルの知識を忘れてしまっている人)は、別途対策が必要です。


例えば、英語が出来ない方は「CCIEの問題文を理解出来るレベルまで英語の読解能力を身につける」必要がございます。

解決者

英語は、技術ドキュメントが読める程度でOKです!
※英語を話す、聞く、書く能力は、必須ではないです。

また、人によってはCCNA・CCNPレベルのネットワーク基礎を理解していないのであれば、復習する必要があるでしょう。

解決者

効率的に復習した方がいいので、CCNNPの日本語参考書などを活用して復習しましょう!
CCIEの教材を使うと、全て英語の参考書になってしまうので、非効率です・・・・

CCIEの英語対策について、気になる方は以下の記事をご確認ください!

ここまで踏まえてCCIEにチャレンジするか考える


すいません・・・
長くなってしまいました・・・・・


ここまでお読み頂いた皆様には、ぜひ以下の点を真剣に考えてみて下さい。

なぜCCIEを取得したいか?
ここまでして本当にCCIEを取得したいか?
あなたのキャリアにはCCIEは必須か?



先程から申し上げている通り、
私はCCIEにチャレンジしないという選択も立派な決断の1つだと思います。
※CCIEを持っている私が言うのも変な話ですが・・・

解決者

真剣に、今一度考えてみて下さい!!

CCIEが全てではない!

あなたの今後のキャリアプランによっては、
CCIEではなく、他の勉強に力を入れた方が良いケースもございます。



単純に給料を上げたい人であれば、
2023年現在であれば、AWSやDocker, Kubernetes, AIなどの勉強した方がいいでしょう。
また、技術力よりは、高い給料が払える(給料水準の高い)IT企業へ転職することが一番の近道です。


まずは、「ビズリーチ」へ無料登録して、どの企業から直接オファーがくるか、チェックしましょう!! 
市場価値のチェックが手軽にできます!)



外資系企業へ転職したい人であれば、どの企業へ入りたいのかによって戦略が異なると思います。
ネットワーク関連企業であれば、間違いなくCCIEは高く評価されます!
また、CCIE以外にもTOEICやIELTSなどのスコアを上げる方法もあります。


これから、ネットワークを軸にキャリアを歩みたい人、
Cisco ゴールドパートナーへ転職したい人であれば、CCIEへチャレンジされる効果は高いと思います!

解決者

あなたが目指す方向性にCCIEが必要か?考えましょう!
CCIEを取得するのが「目的」にならないようにしましょうね!
※ CCIEは何かを実現する為の「手段」です。

時間は有限!

当たり前の話ですが、時間は有限で限りがあるものです。
あなたの時間を「CCIEに投資すべきか?」真剣に考えましょう。


時間の重要性に関する記事は以下に纏めております。
ご興味のある方はご覧ください。



もし、ここまでお読み頂き「CCIEにチャレンジしたい!」という決意をお持ちであれば、ぜひチャレンジしてください!


心から応援します!!!!


次章では、ご参考までに私が実施した「CCIE合格に向けた勉強戦略」について紹介します。

CCIE合格に向けた勉強戦略と勉強方法

では、本章ではCCIE合格に向けた勉強戦略について順番に解説いたします。


大きく以下3点に分けて解説いたします。

▼CCIE合格に向けた勉強戦略▼

  1. 試験範囲を把握する
  2. 勉強方法を検討する
  3. 勉強スケジュールを策定する

試験範囲の把握


まず最初に実施した事は「試験範囲を把握する」事です。


本記事で何度もお伝えしているとおり、CCIEの試験範囲は想像以上に広いです。
その為、どこまでCCIE試験に含まれるか把握する事が何より重要です。


試験範囲以外の勉強してもCCIEには合格出来ないので、
試験範囲になっているネットワーク技術をしっかりと認識し、そのネットワーク技術をどのレベルまで理解する必要があるか把握しましょう!


モチベーションの高いエンジニアの方の中には、
「ネットワークエンジニアとして知見を広げる為にも試験範囲に関わらず勉強すべきでは?」
そういった疑問もあると思います。


もちろん、知見を広げる事は重要です。
しかし、もしあなたが「CCIEを本気で取得したい!」を考えているのであれば「試験範囲」に集中しましょう。


その他、知見を広げるのはCCIE取得後でも遅くありません。

ポイント
CCIEの試験範囲はCisco社のHPに公開されているBlueprintで確認しましょう!
※2020/12 新試験用のリンクに変更しました。

>>Cisco公式HP(筆記試験):「350-401 ENCOR Blueprint
>>Cisco公式HP(ラボ試験):「 CCIE Enterprise Infrastructure Blueprint

勉強方法を検討


次に試験範囲になっているネットワーク技術をどのような方法で勉強するか(合格レベルまで知識・技術を引き上げるか)検討いたしました。


CCIEでは「筆記試験(Written)」「ラボ試験(Lab)」の2つの試験に分かれており、求められている事も異なる為、分けて記載しました。

筆記試験(Written)の勉強方法の検討

CCIEの筆記試験は実機での操作能力は求められない為、参考書をベースに勉強いたしました。


詳細は以下の記事で纏めておりますので、興味のある方はご覧ください!
※新試験のCCIEの筆記試験はCCNPの試験単位(ENCOR)と同一の試験に変わっております。
旧CCIEと新CCIEが気になる方は「CCIEが改定!CCIE R&SとCCIE Enterpriseとの違い!」をご覧下さい。
▼CCIE 筆記試験(ENCOR)の具体的な勉強方法はコチラ!▼


▼CCIE 筆記試験(ENCOR)の参考書はコチラ!▼


▼CCIEで求められる英語の勉強方法はコチラ!▼

ラボ試験(Lab)の勉強方法の検討

CCIEのラボ試験は実機でのネットワーク構築能力・トラブルシューティング能力が求められます。


つまり、CCNAやCCNPのような暗記では合格する事が出来ません。


その為、参考書とCisco公式のドキュメント(CCO)の「Configuration Guide」「Command Reference」をベースに勉強を進めました。


詳細は以下の記事で纏めておりますので、興味のある方はご覧ください!
▼CCIE ラボ試験(Lab)の具体的な勉強方法はコチラ!▼


▼CCIEのオススメな参考書はコチラ!▼

勉強スケジュールの策定


最後に勉強スケジュールを策定しました。


具体的にはいつまでにCCIEに取得したいか「ターゲット日」を明確に定め、それまでに合格可能なレベルに底上げが出来るようにスケジュールを策定いたしました。


特にCCIEの場合は試験範囲が広いので、勉強開始前からしっかりと勉強スケジュールを決めておく事が重要です。
Blueprintをベースに「各ネットワーク技術の検証をいつまでに完了する必要があるのか?」を明確にし勉強を進めましょう。
※出来ればエクセルなどでまとめて管理しましょう!


また、ただ勉強スケジュールを策定するのではなく、予定通り勉強が進んでいるか定期的に振り返り、必要に応じて更新する事も重要です。
会社の都合や家族のイベント等で勉強時間が確保出来なかった事も踏まえて、余裕を持ったスケジュールを組みましょう!

ポイント
CCIEは短期勝負する事が鉄則です。
出来るだけ2年以内で取得出来るように計画しましょう!

なぜなら、勉強期間があまりにも延びてしまうと、最初に勉強した内容を忘れてしまうからです。
長期間化すると復習量も増えてしまい、非常に非効率です。
※それらの理由からスケジュールの進捗管理も非常に重要です。

また、必要に応じて復習をしながら知識の定着を図りましょう!

参考:私がCCIE取得までのスケジュール

こちらは参考程度の情報でございます。


私はCCIE LABに合格するまで、勉強時間は約1800時間、15ヶ月かかりました。
※この15ヶ月間は「平日:3時間/休日:8時間」はCCIEの勉強に確保しました。


仕事が忙しく平日の帰宅時間は24時を超えてしまう事が多かった為、早朝の時間/通勤時間/昼食時間などのスキマ時間を活用し、勉強時間に確保しておりました。
皆さんも隙間時間を活用してみてはいかがでしょうか?

▼私のCCIE合格までのスケジュール▼
1ヶ月〜3ヶ月目:CCIE 筆記試験(Written)/CCIE 筆記試験 受験 ※合格
※以降、CCIE LAB対策
4ヶ月目:Layer 2 Technologies
5ヶ月〜6ヶ月目:Layer 3 Technologies
7ヶ月〜8ヶ月目:VPN Technologies
9ヶ月目:Infrastructure Security & Infrastructure Services
10ヶ月目:CCIE LAB試験(1回目) ※不合格
11ヶ月〜12ヶ月目:Fullラボ対策 & ラボ範囲の復習
13ヶ月目:CCIE LAB試験(2回目) ※不合格
14ヶ月目:Fullラボ対策 & ラボ範囲の復習
15ヶ月目:CCIE LAB試験(3回目) ※合格

※ネットワークエンジニアとしてのキャリアが長い人は、もう少し集約できる可能性がございます。

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>>参考記事: 【体験記】CCIEを受験される方必見!CCIE (1回目)の受験記

まとめ


最後までお読み頂きましてありがとうございます。


CCIEは長期間の勉強時間を要する試験である為、勉強開始前の「勉強戦略」が非常に重要です。


何も考えずに勉強を開始してしまうと、勉強時間が想定より伸びてしまったり途中で諦めて挫折感のみが残ってしまう危険性がある試験です。
勉強開始前のCCIEという試験を理解し計画的に勉強する事を意識しましょう!

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