

・基本情報技術者とCCNA、どっちをとった方がいい?
・将来性があるのは、どっち?
・市場価値があるのは、どっち?
と、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
本記事ではCCNA・基本情報技術者、どちらがあなたに適しているか?ご紹介させて頂きます。
私はどちらも取得しておりますので、経験談の内容を含んでおります。

この記事は以下のような方にオススメです!
● 基本情報技術者、CCNAどちらかにチャレンジしたい方
● 基本情報技術者、CCNAの取得に悩まれている方
>>参考記事: 「CCIEが語る!ネットワークエンジニアにオススメな本・参考書!」
>>参考記事: 「【英語学習】外資系エンジニアが語るITエンジニアにオススメな本」
CCNA・基本情報技術者 どちらを選ぶべきか?
まずは最初に「CCNA・基本情報技術者 どちらを選ぶべきか?」ご紹介します。
結論としては「あなたが目指している将来像」によって変わります。
CCNA・基本情報技術者は全く異なる試験です。
まずは、CCNA・基本情報技術者どちらの資格が「あなたのキャリア・将来像・目標に合致しているか?」一緒に考えてみましょう!
あたなはどちらの傾向が強いですか?
それではCCNA・基本情報技術者 どちらを選ぶべきか?判断基準をご紹介します。
まずは、基本情報技術者に向いている方は、以下の方です。
- とりあえず、IT業界に入りたい方
- ITに関する幅広い知識を網羅的に身につけたい方
- 資格取得に向けた予算が限られている方(CCNAより圧倒的に安い)
続いて、CCNAに向いている方は、以下の方です。
- ITネットワークに興味がある方
- ネットワークエンジニアになりたい方
- より実践的なスキルを身につけたい方
- 大学生の方で他の学生と差別化したい方(大学生でCCNAを持っている人はかなり少ない)
上記を踏まえて、どちらがあなたのキャリア・将来像・目標に合致しているか、今一度考えてみましょう!

幅広いITスキルを身につけた方は「基本情報技術者」、
ネットワークを深く勉強したい方は「CCNA」を目指しましょう!
どちらを目指した方が分からない人へ
ここまでお読み頂いた方の中には

もう少しCCNA・基本情報技術者を比較した上で決めたい・・・
という方も多いのではないでしょうか?
次章より以下3つの観点で、CCNA・基本情報技術者の違いをご紹介します。
- 身につけることができるスキル (難易度)
- キャリア(市場価値)
- 給料面
それでは、1つずつ詳しくご紹介します!!
基本情報技術者・CCNA 比較① 身につけることができるスキル (難易度)
では、「身につけることができるスキル」について、ご紹介します。
まず最初に理解して欲しいことがあります。
CCNA・基本情報技術者はどちらもIT関連の試験ではあります。
しかし、CCNA・基本情報技術者は別物の試験であり、身につけられるスキルも全く違います。
それでは、具体的に身につけられるスキルをご紹介します。
基本情報技術者で身につけられるスキル
基本情報技術者は、幅広いITスキルをカバーする資格です。
その為、ハードウェア、ソフトウェア、セキュリティ、クラウド、ネットワークなどのITに関する基本的な知識を身につけることができる試験です。
具体的な試験範囲は以下の通りです。
- アルゴリズムとプログラミング
- コンピュータ・システムの構成要素
- ハードウェア・ソフトウェア
- ヒューマンインタフェース
- データベース
- ネットワーク・セキュリティ
- プロジェクトマネジメント
- システム企画・戦略・監査
- 経営戦略マネジメント
- 企業活動
- 法務

基本情報技術者は幅広いIT関連のポジションへチャレンジすることができます!
基本技術者試験の難易度
基本技術者試験はIT業界のエントリーレベルの試験です。
ですが、ITに関する知識がない方であれば、それなりに難しい試験ではあります。
また、基本技術者試験は国家試験です。
今までは年に2回しか受験できなかったのですが、2023年4月からCBT(Computer Based Testing)方式で受験できるようになりました。その為、都合の良い日時で受験できるようになったので、前よりは合格しやすくなったと思います。
基本技術者試験は学生でも合格可能?
基本技術者試験は理系の学生さんであれば、頑張れば取得可能な試験です。
私が一時期、採用担当者をしていた時、基本情報技術者を持っていた学生さんが一定数いました。

基本技術者試験は国家試験です!
幅広いITの知識を身につけた方にオススメです!!
基本情報技術者の勉強方法などについて、気になる方は以下の記事をご確認下さい。
>>参考記事: 「[就職に有利]大学生必見!基本情報技術者を取得するメリット、勉強方法!」
CCNAで身につけられるスキル
CCNAは、ITネットワークのみに焦点をあてたIT資格です。
ネットワークの基本知識から、ネットワークの設定コマンド、トラブルシューティング、セキュリティなどのネットワークに特化したスキルを身につけることができる試験です。
具体的な試験範囲は以下の通りです。
- ネットワーク基礎(各NW機器の役割/機能、IPアドレス全般、ネットワークトポロジの特徴など)
- ネットワークアクセス(VLAN、L2ポート、STP、WLAN、AP/WLCなど)
- IPコネクティビティ(ルーティング基礎、StaticRoute、OSPFなど)
- IPサービス(NAT、DHCP、QoS、TFTP/FTP、SSH SNMP、DNSなど)
- セキュリティ(セキュリティ基礎、サイト間VPNの知識、ACL、L2セキュリティ、無線セキュリティなど)
- 自動化とプログラマビリティ(DNA Center、JSON、RSETベースAPI、構成管理ツールなど)
このような特徴からネットワークエンジニアになりたい方には非常にオススメの試験です。

基本情報技術者では「初歩的なネットワークスキル」しか学べず、ネットワークエンジニアの業務では通用しません。
ネットワークスキルを身につけたい方は、CCNA一択です!
CCNAの勉強方法などについて、気になる方は以下の記事をご確認下さい。
>>参考記事: 「独学でも合格可能!CCNAの効率的な勉強方法を紹介!(受かるコツ)」
>>参考記事: 「【徹底比較】CCNAって簡単?難しすぎる?難易度が上がった?必要な勉強時間を紹介!」
CCNAの難易度
CCNAもITネットワーク業界のエントリーレベルの試験です。
ただし、ネットワークに関する専門的な知識・スキルが求められます。
その為、ネットワーク知識がない方であれば、非常に難易度の高い試験です。
反面、CCNAに合格できれば、最低限ネットワークエンジニアとして必要なスキルを身につけることができます。
より実践的なスキルを身につけることが可能です。
CCNAは学生でも合格可能?
基本情報技術者と比べると、CCNAを持っている学生さんはかなり少数派です。
他の学生との差別化をする上でも、非常に魅力的な試験です。

CCNAはネットワークエンジニアになりたい方には、かなりオススメです。
現時点でIT職種を限定したくない人は、基本情報の方がオススメです!
基本情報と比較すると、CCNAは受験料が高い試験です。
受験料について確認されたい方は、以下の記事をご確認下さい。
基本情報技術者・CCNA 比較② キャリア(市場価値)
続いて「キャリア(市場価値)」について、ご紹介します。
先ほど紹介した通り、CCNA・基本情報技術者は別物の試験であり、身につけられるスキルも全く違います。
身につけられるスキルが異なるってことは、あなたの今後のキャリアパスも変わってくるって事です。
基本情報技術者・CCNA取得後の主なキャリアは、以下の通りです。
- 基本情報技術者:ITヘルプデスク、ハードウェアエンジニア、ソフトウェアエンジニア、プログラマーなど
- CCNA:ネットワークエンジニア、ネットワークコンサルタント

上記のように、それぞれ評価される業種が異なります。
CCNA・基本情報技術者 市場価値はどっちの方がある?
結論としては、どちらも市場価値は高いと思います!
なぜなら、現在日本ではIT人材が不足しており、常にITエンジニアを求めている状況だからです。
ただし、私の経験ベースでお伝えすると、CCNAの方が市場価値が高いと思います。
CCNAの方が市場価値が高い理由
CCNAでは実際の実務に直結するスキルを身につけることができるからです。
CCNAは日本で一番使用されているCisco社のネットワーク機器に特化した試験です。
そして、どの会社も1台以上はCisco社の機器を導入しております。
つまり、CCNAを持っていれば、最低限Cisco社の機器を使ってネットワークを構築する基礎が身についていると、企業からは理解されます。
その為、ネットワーク未経験であってもネットワークエンジニアとして採用されることがあります。

事実、私も人材採用者として、採用してきた経験があります!
理由は、以下の通りです。
- CCNAレベルのネットワーク基礎、設定コマンドを理解している
- ネットワーク案件の構成を最低限理解してくれる
基本情報技術者はどうなのか?
基本情報技術者の場合は、20代前半であればIT未経験であっても評価される資格です。
ただし、基本情報技術者を持っているからといって、システム構築できるスキルがあるわけではありません。
この点はCCNAとは少し違う点です。

基本情報技術者はITスキルの基礎固めをする資格試験です!
未経験でIT職種にチャレンジされたい方は、基本情報技術者は適しているかもしれません。
その為、20代後半になってくると、+αのスキルがあった方がいいです。
例えば、以下のような組み合わせ(経験・資格)があると、より市場価値が高くなります。
- 基本情報技術者 + 業務経験
- 基本情報技術者 + 他のベンダー試験

基本情報技術者で幅広いIT技術を持っていること、ベンダー試験で特定分野への深い知識をアピールできるといいですね!
他のベンダー試験
基本情報技術者を組み合わせる「ベンダー試験」の一例は、以下の通りです。
- 基本情報技術者 + LPIC : サーバエンジニア
- 基本情報技術者 + AWS : クラウドエンジニア
- 基本情報技術者 + Javaプログラマ : ソフトウェアエンジニア
- 基本情報技術者 + ORACLEマスター : データベースエンジニア
- 基本情報技術者 + CompTIA Security : セキュリティエンジニア
LPIC、CompTIA試験に関する勉強方法は以下の記事で詳しく紹介しております。
ご興味がある方はぜひご確認下さい。
>>参考記事: 「初心者でも合格出来るCompTIA Security+の勉強方法!」
>>参考記事: 「1ヶ月で合格可能! LPIC level1 (101,102)の勉強方法を紹介!」
基本情報技術者・CCNA 比較③ 給料面
最後に「給料面」について、ご紹介します。
所属する会社にもよりますが、
基本情報技術者・CCNAどちらも、大きく給料面は変わらないです。

目先の給料で「基本情報技術者・CCNAどちらを受験するか?」決める必要はないです。
一番重要なのは、どっちが「今度のあなたのキャリア上、有益であるか?」考えましょう!
ご参考までにCCNA取得者の年収を以下の記事でまとめております。
ご興味がある方はご覧ください。
>>参考記事: 「【実年収例あり】CCNAの年収(給料)ってどのくらい?転職に有利?ネットワーク未経験の方も参考にして下さい!」
どちらの試験も「資格取得後」が重要!!
基本情報技術者・CCNAどちらも、エントリーレベルの試験です。
その為、もしあなたが中長期的に給料を上げたいのであれば、資格取得後も引き続き新しい技術を身につけることが重要です。
ITエンジニアは技術・経験を積むことで、給料を上げていくことが可能です。
どんな資格にチャレンジすればいいのか?
例えば、基本情報技術者の上位資格である高度試験にチャレンジされてもいいです。
ネットワークエンジニアの方であれば、CCNPにチャレンジされるといいでしょう!!

IT業界はスピードが早く、日々新しい技術が登場しております。
ITエンジニアは常に勉強です!!
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございます。
基本情報技術者・CCNAどちらも立派なIT試験です。
今後のあなたのキャリアに応じて、どちらを優先するべきか決めてみてはいかがでしょうか?
>>参考記事: 「CCIEが語る!ネットワークエンジニアにオススメな本・参考書!」
>>参考記事: 「【英語学習】外資系エンジニアが語るITエンジニアにオススメな本」