SRX VRRPの障害時の確認方法と切り替わり時間【Junos, Juniper】

本記事ではゲートウェイ冗長化技術である「VRRP」障害時の挙動・確認方法をご紹介させて頂きます。

【VRRP 障害検証】検証内容


まず最初に検証内容の以下にまとめました。

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

検証要件

以下の要件に基づきVRRP障害時の挙動を確認します。

  • SRX-01(Masterルータ)のGe-0/0/0のケーブルを抜線する
  • SRX-02(Backupルータ)がMasterへ昇格すること

【VRRP 障害検証】事前確認 ※飛ばしてOKです。


検証環境の事前設定値を以下に纏めております。
スキップしたい人は「4章:設定変更作業から」をクリックして下さい。


※本検証前に予めVRRPの設定は実施済みです。
VRRPの設定に関する検証内容を確認したい人は、以下の記事をご確認下さい。

▼ あなたにオススメな記事 ▼

>>参考記事: SRX VRRP設定方法(vrrp-group, accept-data)を紹介

では、検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。

SRX-01 事前ログ

・「show configuration | display set | match」コマンドで設定情報を出力しております。
※以下の通り、VRRPの設定は実施済みです。

SRX-02 事前ログ

・「show configuration | display set | match」コマンドで各設定情報を出力しております。
※以下の通り、VRRPの設定は実施済みです。



では、早速ですがVRRPの障害試験を実施してみましょう!

【VRRP 障害検証】障害試験


まずは障害試験前のVRRPのステータスを確認してみましょう!

障害試験前 VRRPステータス確認

以下の通り、SRX-01がMasterルーターになっている事を確認します。



また、SRX-02がBackupルータになっている事を確認します。



VRRPのVIP宛へ通信が通ることを確認します。

では、上記の通りVRRPの設定が正常に完了しておりますが、実際に障害を発生させたいと思います。

障害試験 SRX-01 Ge-0/0/0 Down

まずはSRX-01のGe-0/0/0に接続されているケーブルを抜線してみます。


以下の通り、SRX-01のGe-0/0/0がDownした事を確認しましょう!

また、SRX-01のステータスがMasterからinitへ移行した事を確認します。

SRX-01のLANリンクのDownにより、SRX-02がMasterへ昇格した事を確認しましょう!

上記の通り、無事SRX-02がMasterへ昇格したことが分かりますね!

障害試験 PCからのPing検証

では、上記障害試験のPing結果を紹介します。


以下の通り、数回通信が不通になった後、無事Pingが復旧していることを確認しましょう!

Junosの勉強方法


では最後にJunosの勉強方法について紹介いたします。


Juniper機器は通信プロバイダーなどのミッションクリティカルが環境で多く導入されております。


その為、Junosを勉強すると、大規模なネットワークへ関わるチャンスが増えます!
Junosの勉強は以下の参考書で勉強を進めましょう!!


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まとめ


最後までお読み頂きましてありがとうございます。


Juniperに関する記事は以下にまとめております。
ご興味のある方は是非ご覧ください。