SRX VRRP設定方法(vrrp-group, accept-data)を紹介【Junos, Juniper】

本記事ではSRXのゲートウェイ冗長化技術である「VRRP」の設定及び正常性確認に関する検証結果をご紹介させて頂きます。

【Junos VRRP 検証】検証内容


まず最初に検証内容の以下にまとめました。

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

設定要件

以下の要件に基づきVrrpの設定を実施します。

  • SRX01をMasterルータにする事
  • VIPは192.168.100.252で設定し、Ping応答ができる事

【Junos VRRP 検証】事前確認 ※飛ばしてOKです。


本検証ネットワークの各種ステータスを以下に纏めております。
スキップしたい人は「4章:設定変更作業から」をクリックして下さい。

検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。

SRX-01 事前ログ

・「show configuration | display set | match」コマンドで各インターフェース情報を出力しております。

SRX-02 事前ログ

・「show configuration | display set | match」コマンドで各インターフェース情報を出力しております。



では、早速ですがVRRPの設定を実施してみましょう!

【Junos VRRP 検証】設定変更作業


では、VRRPの設定を実施してみます。


VRRPを設定する場合は「vrrp-group」コマンドで実装可能です。

SRX-01 VRRP設定

SRX-01(Master)側にてVIPのIPアドレス(192.168.100.252)、VRRPプライオリティ(120)を設定します。
VRRPプライオリティ値が一番高い機器がVRRPのMasterルータに選定されます。
また、accept-dataオプションを有効化することにより、VIP(Virtual IP)へのPing応答を許可することが可能です。

SRX-02 VRRP設定

SRX-02(Backup)側にてVIPのIPアドレス(192.168.100.252)、VRRPプライオリティ(110)を設定します。
尚、SRX-02のVRRPプライオリティ値(110)はSRX-01のVRRPプライオリティ値(120)より低い為、SRX-02はBackupルータに選定されます。

【Junos VRRP 検証】正常性確認


では、VRRPの正常確認してみましょう!

SRX-01 VRRP 正常性確認

まずは「show vrrp」「show vrrp detail」コマンドで確認します。


また、VRRP Group 1、Masterルータに選定されていることを確認しましょう!



また、SRX-01がVRRPプライオリティが120が設定されている事を確認しましょう!
※デフォルトでバージョンは2、仮想Macアドレスは00:00:5e:00:01:xx(VRRP Group番号)です。

SRX-02 VRRP 正常性確認

まずは「show vrrp」「show vrrp detail」コマンドで確認します。


また、VRRP Group 1、Backupルータに選定されていることを確認しましょう!



また、SRX-02がVRRPプライオリティが110が設定されている事を確認しましょう!
※デフォルトでバージョンは2、仮想Macアドレスは00:00:5e:00:01:xx(VRRP Group番号)です。

PCからの疎通確認

ではPCから「ping」「traceroute」コマンドで疎通性を確認しましょう!

VRRP デフォルトGW(192.168.100.252)への疎通性

ping, tracerouteともに成功することを確認しましょう!

外部IPアドレス(8.8.8.8)への疎通性

ping, tracerouteともに成功することを確認しましょう!

Junosの勉強方法


Juniper機器は通信プロバイダーなどのミッションクリティカルが環境で多く導入されております。


その為、Junosを勉強すると、大規模なネットワークへ関わるチャンスが増えます!
Junosの勉強は以下の参考書で勉強を進めましょう!!


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まとめ


最後までお読み頂きましてありがとうございます。


Juniperに関する記事は以下にまとめております。
ご興味のある方は是非ご覧ください。