HSRP(version)の設定変更・正常性確認の方法【動作検証】

本記事ではHSRPのバージョンの設定変更についてご紹介させて頂きます。

復習されたい方はコチラ!
本記事はHSRPを理解されている前提の記事になっておりますので、HSRPに関して復習されたい人は以下の記事をご確認下さい。

検証前提

設定要件及び検証ネットワークは以下の通りです。

設定要件

以下の要件に基づきHSRPの設定を実装する。

  • HSRPのバージョン2を利用する事

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

HSRPの検証環境

事前確認

検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。
※HSRPに関連するconfigのみを抜粋しております。

R1設定確認

以下の通り、LAN側のIPアドレスとHSRPの基本設定(HSRPグループ,プライオリティ,プリエンプト)は設定済です。

※補足:WAN側に関するルーティング設定は実装済みです。(configは省略しております)

R2設定確認

以下の通り、LAN側のIPアドレスとHSRPの基本設定(HSRPグループ)は設定済です。

※補足:WAN側に関するルーティング設定は実装済みです。(configは省略しております)

SW1設定確認

以下の通り、SWのポートは全てVLAN1のAccessPortとして設定済です。

設定変更作業

では、以下にてHSRPの設定を実装していきます。

  1. R1のHSRPバージョンを2へ変更する
  2. R2のHSRPバージョンを2へ変更する

正常性確認

要件通り設定変更がされているか確認します。

R1設定確認

・R1がHSRPバージョン2へ変更されている事を確認する。

R2設定確認

・R2がHSRPバージョン2へ変更されている事を確認する。

HSRPバージョン1とHSRPバージョン2が混在した場合

トラブルシューティングの一環として、以下の通りHSRPバージョン1とHSRPバージョン1を混在させた場合の挙動を確認する。

以下の通り、R1,R2が共にアクティブ状態になり、仮想IPアドレス(192.168.10.254)の重複エラーが発生する。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

HSRPのバージョンの設定変更方法については理解しておきましょう!

▼HSRPバージョンの設定方法▼

【設定コマンド】
Router(config)# interface [インターフェース名&番号]
Router(config-if)# standby version [HSRPバージョン番号]