HSRPのインターフェーストラッキングの必要性・設定方法を解説【CCNA】

本記事ではHSRPのインターフェーストラッキングの必要性・基本動作・設定方法について解説いたします。

復習されたい方はコチラ!
本記事はHSRPを理解されている前提の記事になっておりますので、HSRPに関して復習されたい人は以下の記事をご確認下さい。

HSRPのインターフェーストラッキングの必要性

HSRPのインターフェーストラッキングの必要性について解説いたします。

HSRPではアクティブルータ側でHSRPが有効化されていないインターフェース(例えば、WAN側のインターフェース)に障害が発生した場合、以下のような問題が発生します。

インターフェーストラッキングの必要性

上記の通り、アクティブルータ(R1)のWANインターフェースが障害が発生したとしても、R2をアクティブルータへ昇格させる事が出来ず、LAN側の機器はWAN向けの通信が出来ない問題が発生します。
※HSRPの切り替わりが発生しない理由としては、R1のLANインターフェース(HSRPが有効化されているインターフェース)は正常に動作しており、R2とのHelloのやりとりも問題なく可能である為「HSRPとしては問題なく動作している為」です。



上記のような問題に対応する為に、HSRPでは「インターフェーストラッキング」機能がございます。

HSRPのインターフェーストラッキングを有効化する事により、監視対象(トラッキング対象)のインターフェースに障害が発生した場合にHSRPのプライオリティ値を下げる事が可能です。

インターフェーストラッキングの実装

上記の通り、アクティブルータ(R1)のWANインターフェースが障害が発生した場合、R1のHSRPのプライオリティ値を105から95へ下げる事が可能です。また、R1のHSRPプライオリティ値(95)よりR2のHSRPプライオリティ(100)が大きくなった事によりR2がアクティブルータとなり、LAN側の機器はWAN向けの通信が可能になります。

HSRPのインターフェーストラッキングの設定方法

HSRPのインターフェーストラッキングは以下の順序で設定する必要がございます。

▼HSRPのインターフェーストラッキング設定▼

  1. 監視対象(トラッキング対象)のインターフェースを指定
  2. HSRPトラッキングの有効化

では、以下にて設定コマンドを紹介します。

①監視対象(トラッキング対象)のインターフェースを指定

【設定コマンド】
Router(config)# track [オブジェクト番号] interface [インターフェース名&番号] line-protocol

※例:thernet0/1を監視したい場合
Router(config-if)# track 1 interface Ethernet0/1 line-protocol


②HSRPトラッキングの有効化

【設定コマンド】
Router(config)# interface [インターフェース名&番号]
Router(config-if)# standby [HSRPグループ番号] track [オブジェクト番号] decrement [プライオリティ値を下げる値]

※例:HSRPのプライオリティ値を「20」小さくしたい場合
Router(config-if)# standby 10 track 1 decrement 20

動作検証結果はコチラ!
以下の記事にてHSRPのインターフェーストラッキングに関する動作検証の結果を纏めております。ご興味のある方はぜひご覧ください。

HSRPの検証記事の紹介

HSRPのインターフェーストラッキング以外の動作検証の結果を纏めております。ご興味のある方はぜひご覧ください。

ポイント
以下の検証記事では実機の検証環境にてHSRPの設定変更コマンドや確認方法(showコマンド・debugコマンド等)を紹介しておりますので、ぜひご覧ください!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

HSRPのインターフェーストラッキングについて以下の点は理解しておきましょう!

HSRPのインターフェーストラッキングのポイント

  • HSRPのインターフェーストラッキングを利用する事により、特定のインターフェースがDownした際にプライオリティ値を下げる事が可能