ネットワークスペシャリスト試験を受験しようと考えている方の中には、
・ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法が分からない・・・
・どの参考書が良いか分からない・・・
と、悩まれている方も多いのではないでしょうか?
本記事では筆者の実体験に基づき、ネットワークスペシャリスト試験の効率的な勉強方法とオススメの参考書について紹介させて頂きます。
この記事は以下のような方にオススメです!
● ネットワークスペシャリストに合格されたい人
● ネットワークスペシャリストの勉強方法について知りたい人
● ネットワークスペシャリストの合格に必要な参考書を知りたい人
そもそもネットワークスペシャリスト試験(ネスペ)とは?

まず最初に「ネットワークスペシャリスト試験」について紹介いたします。
「ネットワークスペシャリスト試験」はネットワークの企画・要件定義・設計・構築・運用保守のITスキルを認定するネットワークの資格試験です。
本試験はIPA(情報処理推進機構)が主催している「情報処理技術者試験」の1つであり、日本の国家試験の1つでもあります!
その為、日本国内では非常に知名度が高い試験であり、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアであれば誰もが知っている有名な試験です。
では、本試験の詳細について紹介してきます!
ネットワークスペシャリスト試験の特徴
本試験の特徴は「ネットワーク関連の幅広い知識が問われる」点です。
特に午前試験はIT技術以外の分野(例えばプロジェクトマネジメント等)の知識を問われますので、IT業界で活躍する上で不可欠な広く浅い知識が問われるのも特徴ですね!
※上記の点もしっかり試験対策が可能なので、安心して下さい!
また、ネットワーク系の資格として有名なCisco社の「シスコ技術者認定」と比較すると、
実は本試験はシスコ技術者認定のようなネットワークに関する深い知識(設定コマンド)などは問われません。
ただし、ネットワークに関する幅広い知識(要件定義, 設計, 保守運用等)の知識が問われる特徴がございます。
※試験範囲は後ほど紹介しますね!
「シスコ技術者認定」に興味がある人は以下の記事をご確認下さい。
ネットワークスペシャリスト試験の試験日
ネットワークスペシャリスト試験は1年に1回(秋期:10月の第3日曜日)に開催されます。
※試験会場は全国の主要都市で受験する事が可能です!
年に1度しか受験できない為、計画的に勉強する事が重要でございます!
ネットワークスペシャリスト試験の難易度
ネットワークスペシャリスト試験の難易度はIT関連資格の中では「上級レベル」の位置付けです。
では、具体的にIPA(情報処理推進機構)が主催する他の資格と比較してみましょう!
▼ 情報処理技術者試験の試験概要 ▼

上記の通り、情報処理技術者試験の中でも「ネットワークスペシャリスト試験」は高レベルの試験である事が分かって頂けると思います。
また、合格率は平均は15%前後だとされておりますので、本試験の難易度をご理解頂けるのではないでしょうか?
ご参考まで「ネットワークスペシャリスト試験」の対象者像・期待する技術水準を以下に纏めました。
▼ ネットワークスペシャリスト試験の対象者像と期待する技術水準 ▼
尚、ネットワークスペシャリストの難易度に関して詳細を確認したい方は、以下の記事をご確認下さい!
ネットワークスペシャリスト試験の試験時間・出題形式・合格点
ネットワークスペシャリスト試験では「午前試験Ⅰ」「午前試験Ⅱ」「午後試験Ⅰ」「午後試験Ⅱ」に分かれております。
※本試験に合格する為には、上記の4試験全てを合格する必要がございます。
また、ネットワークスペシャリスト試験は最初に実施される試験が基準点に満たしていない場合、採点もしてくれません。
詳細は以下の通りです。
▼ネットワークスペシャリスト試験の採点方針▼- 午前Ⅰ試験の得点が基準点に達しない場合には,午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点を行わずに不合格とする
- 午前Ⅱ試験の得点が基準点に達しない場合には,午後Ⅰ・午後Ⅱ試験の採点を行わずに不合格とする
- 午後Ⅰ試験の得点が基準点に達しない場合には,午後Ⅱ試験の採点を行わずに不合格とする
その為、「午前試験Ⅰ」「午前試験Ⅱ」「午後試験Ⅰ」「午後試験Ⅱ」を満遍なく、勉強する必要がございます!
また、朝から夕方にかけて実施されますので、非常に長丁場の試験になります。
※一定の集中力も問われる試験と言えます。
そのような理由もあり、より難易度が高い試験だと言えるでしょう!
では、ネットワークスペシャリスト試験の試験時間・出題形式の詳細は以下にて紹介いたします。
▼ 試験時間・出題形式 ▼
また、以下のいずれかの条件を満たす事で、その後の2年間は「午前試験Ⅰ」が免除する制度がございます。
▼ 「午前試験Ⅰ」の免除条件 ▼- 応用情報技術者試験に合格する
- いずれかの高度試験又は支援士試験に合格する
- いずれかの高度試験又は支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点以上の成績を得る
上記の通り、ネットワークスペシャリスト試験では長丁場になりますので、少しでも試験時間が短い方が有利です。
もし、上記の条件に当てはまる人は必ず「免除制度」を活用しましょう!
ネットワークスペシャリスト試験の試験範囲
ネットワークスペシャリスト試験は国家試験という事もあり、ネットワークに関する非常に幅広い範囲から出題される試験です。
また、事前に理解すべきポイントとして「午前試験Ⅰ」「午前試験Ⅱ」「午後試験Ⅰ」「午後試験Ⅱ」で出題される問題の傾向が大きく異なる事です。
詳細は次章で紹介します。
ネットワークスペシャリスト試験(午前試験Ⅰ / 午前試験Ⅱ)の試験範囲
ネットワークスペシャリスト試験の午前試験の試験範囲は以下の通りです。
▼ ネットワークスペシャリスト試験の範囲 ▼
上記の通り、ネットワークスペシャリスト試験の午前試験の範囲が広い点はご理解頂けたと思います。
また、具体的には「午前試験Ⅰ」「午前試験Ⅱ」で出題される問題の難易度が異なります。
詳細は以下の通りです。
午前試験Ⅰ | 午前試験Ⅱ |
---|
全専門分野で最低限必要とされるITスキル ※難易度は応用情報技術者試験程度(レベル3程度) | ネットワーク分野に関するより深い知識 ※特に上記表の「ネットワーク」「セキュリティ」に関しては高い知識が必要(レベル4程度) |
この試験範囲を見て、
って感じる人も多いですよね・・・・
でも、安心して下さい!
午前試験では選択試験(四肢択一)であり試験の癖もありますので、正しく試験対策すればクリア出来ます!
勉強方法の詳細は本記事の「
第2章 ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法」で紹介しますね。
ネットワークスペシャリスト試験(午後試験Ⅰ / 午後試験Ⅱ)の試験範囲
では、次に午後試験の範囲をご紹介させて頂きます。
午後試験は記述形式の試験なので、ネットワークに関するより正確な知識が必要です。
午後試験の範囲の詳細は以下の通りです。
▼ ネットワークスペシャリスト試験(午後試験)の範囲 ▼
上記の通り、午前試験の試験範囲と比較すると試験範囲が狭い点がご理解頂けると思います。
ただし、午前試験と比較すると午後試験の方がより深い知識が求められます。
また、午後試験は実戦に近い知識が求めらますので、社会人の方でネットワークエンジニアとしての経験が深い人は過去問題の対策のみで良いかもしれません。
反面、経験が浅いエンジニアや学生の方はしっかりと対策を取らないと合格する事は非常に難しいです。
しっかり対策しましょう!
では、次章では「ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法」について紹介いたします。
ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法

早速ですが、筆者が実施したネットワークスペシャリスト試験に合格出来た勉強方法を紹介させて頂きます。
ネットワークスペシャリスト試験の勉強方法は以下の3ステップです。
▼ネットワークスペシャリスト試験の勉強手順▼- ネットワークスペシャリスト(教科書)にて必要な知識・技術のキャッチアップ
- 午後試験に特化した参考書にて午後問題の対策をする
- IPAの公式ページに公開されている過去問題3年分を解く
では以下にて①〜③について具体的に紹介いたします。
【ネットワークスペシャリストの勉強方法 ①】ネットワークスペシャリスト(教科書)にて必要な知識・技術のキャッチアップ

まず最初に実施する事が「ネットワークスペシャリスト試験に必要な知識・技術のキャッチアップ」する事です。
ネットワークスペシャリスト試験では
ネットワークの幅広い知識が必要とされますので、まずネットワーク知識の底上げが不可欠です。
しかし、独学で勉強するのは非常に非効率です。
本試験に特化した参考書を用いて、本試験に必要なITスキルに絞って勉強を進めるのが合格への近道になります。
本試験の参考書は数多く出版されておりますが、基本的には以下の参考書を活用すれば間違いないです。
以下の参考書ではネットワークスペシャリスト試験の試験範囲を体系的にしっかりと学習する事が可能です。
以下のアマゾンリンクから内容の詳細(価格/評価等)が確認出来ますので、ぜひ確認してみて下さいね!
▼ ネットワークスペシャリスト試験(教科書) ▼
筆者は上記の参考書を1ページずつ読み進め、理解しにくい部分はWebで検索する事で各ネットワーク知識・技術の理解を深めていきました。
図解を多く使って初心者にも分かりやすく解説されており、しっかりと知識を定着させて理解を深めることができます。
また、本参考書を購入すると、過去問題の解説をWebダウンロードする事が出来るので非常に重宝しましたね!
また、「午前試験Ⅰ」ではネットワーク以外の分野から幅広く出題されますので、対策は必須になります。
※午前試験Ⅰは合格基準点に満たさない場合、他の試験は採点すらされません。
しっかりと対策する事が重要です!
「午前試験Ⅰ」から受験される方は以下の参考書がオススメです!
以下のアマゾンリンクから内容の詳細(価格/評価等)が確認出来ますので、ぜひ確認してみて下さいね!
▼ ネットワークスペシャリスト試験(午前対策に特化) ▼
【ネットワークスペシャリストの勉強方法 ②】午後試験に特化した参考書にて午後問題の対策をする

次に「午後試験の対策」について、解説いたします。
IPAの午後試験は非常に癖がありますのでしっかり対策をする必要がございます。
特にネットワークスペシャリスト試験で求められる範囲はインフラ全般になりますので、しっかり対策する必要がございます。
筆者は以下の参考書を用いて午後試験の対策いたしました。
以下のアマゾンリンクから内容の詳細(価格/評価等)が確認出来ますので、ぜひ確認してみて下さいね!
▼ ネットワークスペシャリスト試験(午後対策に特化) ▼
上記の参考書は過去のネットワークスペシャリスト試験をしっかりと分析されており、午後試験の対策には非常に有効です。
また、解説が非常に詳しく紹介させており各技術に関する本質的な知識を身につける事が可能です。
筆者は結果的にネットワークスペシャリスト試験にも合格できました。
※ただし、ネットワークエンジニアとしての経験が深い人は参考書は不要かもしれないです。
自信のある方はIPAに公式公開されている過去問のみで対策しましょう!
【ネットワークスペシャリストの勉強方法 ③】IPAの公式ページに公開されている過去問題3年分を解く

最後に「IPAの公式ページに公開されている過去問題3年分を解く」について、解説いたします。
本試験では決められた時間内に全問題を解く必要がございます。
※実際に過去問題を解いてみると、あまり時間に余裕がない事が分かると思います。
その為、タイムマネージメントとネットワークスペシャリスト試験に慣れる為にも最低3年分の問題を解きましょう!
また、午前試験に関しては過去出題された問題と「全く同じ問題」が出題される事がございます。
従って、午前問題に限っては「過去5年分(出来ればそれ以上)」実施しておいた方が、合格率が格段に向上します!
※午前問題は過去問題を解き+復習して知識を定着させる事は最重要です。
ポイント
過去問題を解く際は正解の選択肢を暗記するのではなく、不正解の選択肢が「なぜ誤っているのか」把握しながら勉強を進めましょう!
過去問題はIPAの公式ページをご確認下さい!
まとめ

最後までお読み頂きましてありがとうございます。
現在5GやIoTの普及によりネットワークエンジニアの需要が高まっております。
この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?