専門学校の入学を検討されている方や専門学校の学生の中には、以下のような悩みを抱えていないでしょうか?
・ 専門卒は社会的な評価はどうなんだろう?
・ 高卒扱いになってしまうのか?
私も過去、同じような悩みを抱えていました…
当時、専門学校への入学を検討していて、
・就職活動の時に、不利になってしまうのか?
など、かなり気にしておりました。
専門学校の関係者や講師は良い点(ポジショントーク)ばかりを言うので・・・・
私は4年制の専門学校を卒業後、社会人として歩み始めてから、「専門卒であることが時に足かせになる」こともありました。
辛い経験をしたこともありました・・・
この記事では、私自身の実体験に基づき「専門卒の最終学歴の詳細」と「その最終学歴で実際に困った点」を正直にお伝えいたします。
この記事は、以下の方にオススメです!
・専門学校や大学、短大への進学を考えている方
・専門学校の最終学歴について知りたい方
・専門卒の一般社会での評価に興味がある方
〜 大学・専門学校を検討されている方へ! 〜
専門学校 or 大学どちらを選択するか次第で、今後のあなたの人生は大きく変わります。
失敗しない為にも情報収集は非常に重要!まずは気になる学校の資料を一括で集めましょう!
専門卒の最終学歴は?高卒や短大扱いになるのか?
まずは「専門卒の最終学歴(高卒扱いになるのか?)」についてです。
結論から言うと、専門卒は高卒や短大と同じ扱いにはなりません!
学位も全く異なるので、高卒や短大と同列には扱われません。
その点は安心して下さい!
専門卒は「高卒」と同じ扱いにはならないのです。
むしろ、高卒よりも学歴が高く評価される傾向があります!
ただし、業種によりますが、大卒よりは低く評価される傾向が高いです。
専門卒の学位(degree)は何になるのか?
専門卒の学位は「専門士」となります。
そして、4年制の専門学校を卒業すると「高度専門士」という学位が得られます。
・4年制の専門学校 卒業時:高度専門士 (英語表記 : Advanced diploma)
ちなみに、短期大学の場合は「短期大学士(Associate degree)」という学位になります。
短期大学士も専門士/高度専門士の学位とは全く異なるものです。
最後に、文部科学省の公式資料も紹介しておきますね。
・専門学校・短大の学位について (文部科学省 資料)
https://www.mext.go.jp/content/20200928-mxt_koutou01-000010160_04.pdf
以上のように、専門学校卒業は「高校卒業」と同等のレベルにはなりません。
専門学校卒業の場合は、「専門士」「高度専門士」という学位を取得できますので、ご安心ください!
専門学校のメリット・デメリット・専門士の価値については以下の記事でまとめておりますので、ご興味のなる方はご覧下さい!
>>参考記事: 「[実体験]専門学校へ行かなきゃよかった…専門のメリット・デメリットを紹介!」
>>参考記事: 「【実体験】専門卒(専門士・高度専門士) やばい?意味がある・ない?」
専門学校 卒業(専門卒)は学歴に入らない?卒業する意味ある?
次に「専門学校 卒業は学歴に入らないのか?」という質問について、答えていきたいと思います。
結論から言うと、専門学校 卒業(専門卒)は学歴に含まれます!
専門学校卒業として履歴書に書くことが可能です。
専門学校 卒業であっても、学歴に含まれますのでご安心ください!
ここまでお読みいただいた方の中には、
・履歴書に書けるのはわかったけど、専門卒の学歴って本当に意味があるのか?
・企業から評価されるのか?
っと、感じたの方も多いのではないでしょうか?
確かに「専門卒」という学歴が評価されなければ、あまり意味がないですよね・・・
実は、ここの部分は非常に重要なポイントです。
こちらは、人それぞれ意見があるかと思います。
専門卒の私の実体験から言えるのは、
「評価される業界/職業と評価されない業界/職業」があるということです。
私はこの部分は大きなギャップでした。
ちなみに、私はあまり評価されない業界でした・・・・
それでは、どの業界から評価されるのでしょうか?
専門卒の学歴は意味があるのか?評価されるのか?
確実に評価される業界は1種類だと思います。
それは「国家試験」がないと仕事ができない職業/業界です。
専門学校で国家試験が取得できるのであれば、専門卒の学歴が評価されます。
どちらかと言うと、専門士ではなく「国家試験」が高く評価されます。
例えば、以下のような職業です。
- 看護師
- 美容師
- 公認会計士
- 税理士
- 司法書士
- 行政書士
これらの独占業務を有する国家資格を目指される方は、専門学校の方が近道の可能性があります。
国家試験に特化した学習ができるのも、専門学校のメリットです!!
特に国家試験が必要となる職業/業界の場合、4年制の大学と比較して短期間で国家試験を取得できます。
専門学校の方が投資対効果が非常に高いと言えるでしょう!!
もちろん、専門性が評価される業界では、専門卒でも十分に評価されることがあります。
ただし、「私は何回か専門卒であることが時に足かせになる/不利になること」がありました。
専門学校へ入学する前に、必ず知っておいてほしいことです!
次章で詳しく紹介いたしますね。
【実体験】社会人として歩み始めてから、実際に専門卒で困った点
最後に「私は社会人として歩み始めてから、専門卒で困った点」についてお伝えしたいと思います。
専門学校へ入学する前に、必ず知っておいて欲しいことです。
私のように就職/勤務/転職時に気付いても遅いので・・・
なお、ここからは私の実体験の内容につき、業界は「IT業界」に限定されます。
予めご理解お願いします。
では、以下3点に分けて紹介いたします。
- 「専門学校からIT企業へ新卒で就職する」時に困った点
- 新卒の会社で所属・勤務している時に困った点
- 転職時に困った点
では、上記1〜3の詳細について解説させて頂きます。
①「専門学校からIT企業へ新卒で就職する」時に困った点
まずは「専門学校からIT企業へ新卒で就職する時に困った点」について、お話しします。
私の経験から言うと「新卒市場での専門卒の評価は非常に厳しい」と感じました。
もう少し具体的にお伝えすると「専門卒だと大企業や有名企業への就職は難しい」点です。
私も実際に就職活動して初めて気付いたのですが、
ほとんどの大企業の募集要項には「大学卒(学士)以上」と書かれていました・・・
つまり、専門卒(専門士/高度専門士)の場合、そもそも応募資格がないんです・・・
ちなみにお問い合わせフォームから「チャンスが欲しい!」と連絡しても、NGでした・・・
残念ながら、大学生と対等な立場で就職活動を進めることができません・・・
まとめると、新卒採用の際は「4年制大学(学士)」「大学院(修士/博士)」が圧倒的に有利です。
予め「専門学校卒の評価は新卒市場では高くない」ということを覚えておくと良いでしょう。
新卒での就職活動では「就職先が限られる(大企業などには入りにくい)」問題があります。
特定の企業(大企業や有名企業)に入りたい方は、専門学校ではなく大学進学を検討することをお勧めします。
また、一部の専門学校では大学編入制度も用意されています。
それ制度を活用するのはアリですね。
>>参考記事: 「[実体験]専門学校へ行かなきゃよかった…専門のメリット・デメリットを紹介!」
市場評価が低いってことは、就職先がない可能性があるのか?
ここまで読んでくださった方の中には、
市場評価が低いということは、就職が難しいということ?
と考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、そうではありません。
専門学校のいい点になりますが、会社を選ばなければ、就職は比較的容易です。
なぜなら、専門学校では「特定企業との長い信頼関係を築いている」ことが多いからです。
そして、長年仲良くしている企業からの推薦枠がたくさんあります。
それでは、1例を紹介しましょう。
就職時の景気や世の中の情勢に左右されると思いますが、専門学校の同級生で就職を望んでいた学生は全員就職することができました。
成績が悪かったり、勉強が苦手だった人でも、専門学校のコネや紹介で就職先を見つけられたのです。
専門学校の就職で失敗することは、あまり心配しなくても良いと思います。
新卒時の就職活動では、市場から見た専門学校卒の評価は高くはありません。
しかし、就職先を見つけることは比較的簡単です!
また、読者の方の中には、専門学校が学習した分野とは違う分野にチャレンジされたい方もいるのではないでしょうか?
そのような方は、以下の記事もご覧ください!
>>参考記事: 「専門学校を卒業したら、関係ない専門外の仕事ができるのか?」
②新卒の会社で所属・勤務している時に困った点
次に「新卒の会社で所属・勤務している上で困った点」についてご紹介します。
私の経験から「新卒で入社した会社では専門卒が不利な傾向が強い」と感じました。
私が不利だと感じた一番の理由は「待遇(初任給)の差」です。
多くの会社で大卒と専門卒では初任給に差があります。
私が入社した会社では「同じ仕事内容であっても給料に4-5万円の差があった」のです。
特に日本の会社はまだ年功序列の会社が多いです。
結果的に、大卒より昇給のタイミングも遅くなる傾向があるため、最初の給料差を埋めるのは難しいと感じました。
同僚と同じ業務をしているのに、給料に差があるのはやりきれないですよね・・・
ただ、私の会社では「業務内容の分担」と「給料以外の福利厚生」は全て同じ(平等)でした。
長期的に見て「若い時に成長できる仕事にアサインされるか?」は非常に重要な要素です。
他の会社では大卒と専門卒で「業務内容が異なる」場合もあるようです。
専門卒であっても、「大卒と同じような仕事を平等に割り振られるチャンスがあるか?」を把握しておくことは大切です。
もし可能であれば、その会社で働いている先輩へ連絡を取って、しっかりと事前調査することをお勧めします。
>>参考記事: 「【実体験】なぜ専門卒と大卒では給料に差がある?転職後にも影響するのか?」
③転職時の市場の評価・困った点
最後に「転職時の市場の評価・困った点」について、ご紹介します。
結論としては、「専門卒という学歴が理由で転職活動や給料交渉が不利になることはありません」でした。
IT業界の特徴だと思いますが、転職時は「何ができるのか?どのような経験があるか?」が評価されます。
学歴はあまり関係ありません。
私は2回転職(Sler → 通信事業者 → 外資ITへ転職)しておりますが、「1回目転職先は新卒の時に応募資格がなかった企業」です。
このように中途採用の場合は「学歴フィルターが消える会社が多い」ので、専門卒のITエンジニアの人は「1回転職すること」をおすすめします。
ただ、転職活動では良くも悪くも「大学卒業・大学院卒業の人と対等の立場」で、少ないパイを争う事なります。
最初に入社した企業で「テクニカルスキル」「ソフトスキル」どちらも高めておきましょう!
特にITエンジニアであれば「英語スキル」を身につけるだけで、大きく差別ができます!英語はオススメです!
英語は20代のうちに強化しておきましょう!!
私は専門卒なので、英語は全くできませんでした・・・・
当時はBe動詞も怪しかったレベルです・・・
現在は外資系企業で勤めており、ビジネスで必要な最低限の英語力を身につけることができました。
英語の勉強方法については以下の記事でまとめておりますので、ご興味のなる方はご覧下さい!
>>参考記事: 「【英語力を上げたい人】ネイティブ イングリッシュ(Native English)ってどう?評判、メリット、 デメリットを紹介!」
>>参考記事: 「英語が苦手な方へ!TOEICを300点台から900点へ上げる勉強方法!」
〜 大学・専門学校を検討されている方へ! 〜
専門学校 or 大学どちらを選択するか次第で、今後のあなたの人生は大きく変わります。
失敗しない為にも情報収集は非常に重要なので、先ずは以下にて気になる学校の資料を一括で集めましょう!
まとめ
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
本記事では専門卒で実際に困った点をご紹介いたしました。
専門学校の入学を検討されている人や専門学校の学生さんの参考になればと思います。
>>参考記事: 「自己分析って難しい?自己分析のやり方を理解し価値観・強み弱みを把握!」
>>参考記事: 「新しいことにチャレンジする事は怖くない?挑戦するメリットとコツを紹介!」