BGP(eBGP)の設定方法・設定確認方法を紹介【Junos, Juniper】

本記事ではJunosでのBGP(eBGP設定)についてご紹介させて頂きます。


解決者

この記事は以下のような方にオススメです!
・ JunosのeBGPの設定方法を知りたい方
・ JunosのeBGPに関するshowコマンド・その結果を確認したい方

Junos BGP(eBGP) 検証内容


それでは最初に設定要件とネットワーク構成をご紹介します。

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

設定要件

本検証では以下の要件に基づきeBGPの設定を実装します。

▼ 設定要件 ▼
  • R2 – R3間でeBGPを確立する事
  • R1にてR3のLo0(3.3.3.3/32)の経路をBGPで学習する事

また、本記事ではeBGPの設定にフォーカスしている為、iBGPの設定は紹介しておりません。
iBGPに関する検証結果を確認されたい方は、以下の記事で纏めております。
ご興味のある方はご覧ください!

▼ あなたにオススメな記事 ▼

>>参考記事: BGP(iBGP)の設定方法・設定確認方法を紹介

Junos BGP(eBGP) 事前確認


検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。

【事前確認】R1設定確認

R1では以下の通り、IPアドレスとiBGPの設定は完了しております。

Configは以下の通りです。

【事前確認】R2設定確認

R2では以下の通り、IPアドレスとiBGPの設定は完了しております。
ただし、R2-R3間のeBGPの設定は実施しておりません。(今回の検証範囲です。)

Configは以下の通りです。

【事前確認】R3設定確認

R3では以下の通り、IPアドレスは設定済です。

Configは以下の通りです。

Junos BGP(eBGP) 設定変更作業


それでは、R2-R3間のBGP(eBGP)の設定をしてみましょう!


設定は以下の手順に沿って、実施します。

  1. R3にてBGPの基本設定(Router-ID,BGP AS)を設定する
  2. R2,R3にてeBGPを設定する
  3. R3にて経路の広報設定をする



では、上記1〜3の順でコマンド含めてご紹介します。

手順① R3にてBGPの基本設定(Router-ID,BGP AS)を設定する

ここではBGPのRouter-idとASの設定をします。


それでは、R3にて次ルータのルータID(3.3.3.3)、自AS番号(200)を設定してみます。
Configは以下の通りです。

R3 BGPの基本設定

手順② R2,R3にてeBGPを設定する

BGPでのeBGP設定は「set protocols bgp group コマンド」で実施できます。


Configは以下の通りです。

R2 eBGP設定

ここではBGPタイプ、リモート機器(R3)のAS番号ネイバーIPアドレスを設定する必要があります。

R3 eBGP設定

それでは、同じようにR3でも設定してみましょう!

手順④ 経路の広報設定をする

BGP経路の広報設定は「set protocols bgp groupコマンド」と「set policy-options policy-statement」にて設定可能です!


Configは以下の通りです。

上記設定後、「commit」すれば、設定完了です。


ここまででBGP(eBGP)の設定作業は完了です。

Junos BGP(eBGP) 正常性確認


それでは、要件通り設定変更がされているか、確認してみましょう。


本検証は以下を確認します。

  1. BGPネイバーの確認
  2. ルーティングテーブルの確認
  3. R3にてBGP送出経路の確認
  4. R2にてBGP受信経路の確認



では、上記1〜3の順でshowコマンドの出力結果含めてご紹介します。

正常性確認① BGPネイバーの確認の確認

BGPネイバーを確認したい場合は「show bgp summary コマンド」で確認できます。

R2 show bgp summary の出力結果

以下の通り、R2-R3間でBGPネイバー(23.23.23.1)が確立できているが、確認できますね!


R3 show bgp summary の出力結果

同じようにR3から見ても、R2-R3間でBGPネイバー(23.23.23.2)が確立できているが、確認できますね!

特定のBGPネイバーに関する情報が見たい時

BGPネイバーの詳細を確認したい場合は「show bgp neighbor x.x.x.x コマンド」で確認できます。
※ x.x.x.x にはネイバーIPアドレスが入ります。


それでは、showコマンドの結果を見てみましょう!

正常性確認② ルーティングテーブル 反映確認

Junosでのルーティングテーブル(BGPルートの経路のみ)を確認したい場合は「show route protocol bgp コマンド」で確認できます。


それではR2のルーティングテーブルの出力結果を見てみましょう。

R2 show route protocol bgp の出力結果

以下の通り、3.3.3.3/32経路を学習している点が、確認できますね!


R1 show route protocol bgp の出力結果

次にR1のルーティングテーブルを見てましょう!
以下の通り、3.3.3.3/32経路を2.2.2.2から学習している点が、確認できますね!

正常性確認③ R3にてBGP送出経路の確認

BGP送出経路(BGPネイバーへ送信している経路)を確認したい場合は「show route advertising-protocol コマンド」で確認できます。


以下の通り、R3からBGP経路(3.3.3.3/32)をeBGPネイバー(23.23.23.2)へ送信していますね。

正常性確認④ R2にてBGP受信経路の確認

BGP受信経路(BGPネイバーへ受信している経路)を確認したい場合は「show route receive-protocol コマンド」で確認できます。


それでは、R2のshowコマンドを見てみましょう!
以下の通り、eBGPネイバーのR3(23.23.23.2)からBGP経路(3.3.3.3/32)を受信している点が、確認できますね!

最後に実業務でよく利用するJunosの各種コマンドについては、以下の記事で纏めております。
ご興味のある方はご覧ください!

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>>参考記事: 業務で役立つshow、clear、requestコマンドを紹介!

また、iBGPに関する検証結果を確認されたい方は、以下の記事で纏めております。
ご興味のある方はご覧ください!

▼ あなたにオススメな記事 ▼

>>参考記事: BGP(iBGP)の設定方法・設定確認方法を紹介

Junosの勉強方法


では最後に「Junosの勉強方法」について紹介いたします。


Juniper機器は通信プロバイダーなどのミッションクリティカルが環境で多く導入されております。


その為、Junosを勉強すると、大規模なネットワークへ関わるチャンスが増えます!
Junosの勉強は以下の参考書で勉強を進めましょう!!


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まとめ


最後までお読み頂きましてありがとうございます。


Juniperに関する記事は以下にまとめております。
ご興味のある方は是非ご覧ください。