OSPFのルータIDの設定変更手順・正常性確認の方法【動作検証】

本記事ではOSPFのルータID(Router-id)の設定変更方法・仕様についてご紹介させて頂きます。

【ルータID 変更検証】検証内容

設定要件及び検証ネットワークは以下の通りです。

設定要件

以下の要件に基づきOSPFの設定を実装する。

  • R1のルータIDを「10.10.10.10」へ変更する

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

【ルータID 変更検証】事前確認

検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。

【事前確認】R1設定確認

以下の通り、OSPFに関する基本設定は実装済みです。

【事前確認】R2設定確認

以下の通り、OSPFに関する基本設定は実装済みです。

※補足:OSPFに関する基本設定は実装済みです。

【ルータID 変更検証】設定変更作業

では、以下にてOSPFの設定を実装していきます。

  1. R1をルータIDを「10.10.10.10」へ変更する

  2. ポイント
    上記の通り、新しいルータIDを反映させる為にはOSPFプロセスの再起動が必要になります。
    ※「% OSPF: Reload or use “clear ip ospf process” command, for this to take effect」という警告メッセージが出力されます。
  3. R1にてOSPFプロセスを再起動する

※補足:ルータIDの重複時の検証結果について、興味のある方は合わせて読んでみてください!

【ルータID 変更検証】正常性確認

要件通り設定変更がされているか確認します。

【正常性確認①】ルータIDが変更されている事

・R1のルータIDが10.10.10.10へ変わっている事を確認する。

【正常性確認②】OSPFネイバーテーブルを確認

・R1にてR2とネイバー確立が出来ている事を確認する。※変化がない事を確認する

・R2にてR1とネイバー確立が出来ている事を確認する。

まとめ


最後までお読み頂きありがとうございました。
OSPFのルータIDの設定変更方法については理解しておきましょう!

▼OSPFの有効化設定▼

【設定コマンド】
Router(config)# router ospf [プロセス番号]
Router(config-router)# router-id [ルータID番号]

その後、ルータIDを反映させるにはOSPFプロセスの再起動が必要

Router# clear ip ospf process
Reset ALL OSPF processes? [no]: yes



網羅的にOSPFの知識を身につけたい方は、以下のまとめ記事をご確認ください!!

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