OSPFの基本設定・正常性確認の方法【動作検証】(networkコマンド版)

本記事ではOSPFの有効化設定(networkコマンドでの有効化)についてご紹介させて頂きます。


検証内容

設定要件及び検証ネットワークは以下の通りです。

設定要件

以下の要件に基づきOSPFの設定を実装する。

  • R1・R2でOSPF(プロセスID 1)を有効化させる事
  • Router-idは明示的に設定する事
  • R1のLo1及びE0/3をバックボーンエリア(エリア0)に所属させる事
  • R2のLo1及びE0/3をバックボーンエリア(エリア0)に所属させる事
  • OSPFの有効化は「router ospfコマンド」配下で実装する事

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

事前確認

検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。

【事前確認】R1設定確認

以下の通り、IPアドレスは設定済です。

【事前確認】R2設定確認

以下の通り、IPアドレスは設定済です。

設定変更作業

では、以下にてOSPFの設定を実装していきます。

  1. R1にてOSPFの有効化/Router-idの設定を実装する
  2. R2にてOSPFの有効化/Router-idの設定を実装する

正常性確認

要件通り設定変更がされているか確認します。

【正常性確認①】OSPFの有効化確認

・R1のLo0・E0/3にてOSPFが有効化されている事を確認する。

・R2のLo0・E0/3にてOSPFが有効化されている事を確認する。

【正常性確認②】OSPFネイバーテーブルを確認

・R1にてR2とネイバー確立が出来ている事を確認する。

・R2にてR1とネイバー確立が出来ている事を確認する。

【正常性確認③】ルーティングテーブルを確認

・R1のルーティングテーブルにR2のLo1(2.2.2.2)経路がインストールされている事を確認する。

・R2のルーティングテーブルにR1のLo1(1.1.1.1)経路がインストールされている事を確認する。

【正常性確認④】疎通確認

・R1からR2のLo1(2.2.2.2)へ通信出来る事を確認する。

・R2からR1のLo1(1.1.1.1)へ通信出来る事を確認する。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

OSPFの有効化設定については理解しておきましょう!

▼OSPFの有効化設定▼

【設定コマンド】
Router(config)# router ospf [プロセス番号]
Router(config-router)# router-id [ルータID番号]
Router(config-router)# network [ネットワークアドレス] [ワイルドマスク] area [エリア番号]



網羅的にOSPFの知識を身につけたい方は、以下のまとめ記事をご確認ください!!

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