ルータIDの重複時(OSPF detected duplicate)の挙動・解決方法【OSPF 動作検証】

本記事ではOSPFのルータID(Router-id)の重複時の挙動・その解決方法についてご紹介させて頂きます。

【ルータID 重複検証】検証内容

設定要件及び検証ネットワークは以下の通りです。

設定要件

以下の要件に基づきOSPFの設定を実装する。

  • R1のルータIDを「2.2.2.2」へ変更する ※ルータID 2.2.2.2はR2で利用済み

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

【ルータID 重複検証】事前確認

検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。

【事前確認】R1設定確認

以下の通り、OSPFに関する基本設定は実装済みです。

【事前確認】R2設定確認

以下の通り、OSPFに関する基本設定は実装済みです。

※補足:OSPFに関する基本設定は実装済みです。

【ルータID 重複検証】設定変更作業

では、以下にてOSPFの設定を実装していきます。

  1. R1をルータIDを「2.2.2.2」へ変更する

  2. ポイント
    上記の通り、新しいルータIDを反映させる為にはOSPFプロセスの再起動が必要になります。
    ※「% OSPF: Reload or use “clear ip ospf process” command, for this to take effect」という警告メッセージが出力されます。
  3. R1にてOSPFプロセスを再起動する

【ルータID 重複検証】不具合確認

【不具合確認①】Duplicateエラーが発生している事

OSPFプロセスの再起動が完了すると、以下のようなエラーメッセージが出力されます。

【不具合確認②】ネイバー確立が解消されている事

・R1にてR2とネイバー確立が解消されている事を確認する。

・R2にてR1とネイバー確立が解消されている事を確認する。

【ルータID 重複検証】解決方法

上記事象を解消するには「使われていないルータID」へ変更する必要がございます。
設定コマンドは以下の通りです。

  1. ルータIDを変更する
  2. ▼ルータIDの変更コマンド▼

    Router(config)# router ospf [プロセス番号]
    Router(config-router)# router-id [ルータID番号]

  3. OSPFプロセスの再起動する
  4. ▼OSPFプロセスの再起動コマンド▼

    R1#clear ip ospf process
    Reset ALL OSPF processes? [no]: yes

まとめ


最後までお読み頂きありがとうございました。
ルータIDの重複時の挙動と解決方法について、ぜひ覚えておきましょう!

網羅的にOSPFの知識を身につけたい方は、以下のまとめ記事をご確認ください!!

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