OSPF タイマー( timers throttle lsa )の設定変更方法

本記事では「OSPFのtimers throttle lsaタイマー」の設定及び正常性確認に関する検証結果をご紹介させて頂きます。

【timers throttle lsa 検証】検証内容

設定要件及び検証ネットワークは以下の通りです。

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

timers throttle lsa

設定要件

以下の要件に基づきOSPFの設定を実装する。

  • LSA start-intervalを10ミリ秒にする事
  • LSA hold-intervalを30ミリ秒にする事
  • LSA max wait-intervalを200ミリ秒にする事

【timers throttle lsa 検証】事前確認 ※興味ない方は飛ばしてOKです。

本検証ネットワークのOSPFステータスを以下に纏めております。
興味のない方は「4章:設定変更作業から」をクリックして下さい。

検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。

・「show ip ospf interface brief」コマンドで各OSPFインターフェース情報を出力しております。

・「show ip ospf neighbor」コマンドでネイバー状態を出力しております。
以下の通り、全ルータ間でOSPFネイバーが確立出来ている事が確認できると思います。

・R1とR2の「show ip route ospf」コマンドでルーティングテーブルを出力しております。
以下の通り、双方のOSPF経路を受信出来ている事が確認できると思います。

▼ R1のルーティングテーブル▼

▼ R2のルーティングテーブル▼

・R1とR2の「show run all | include throttle lsa」コマンドでOSPFのタイマー値を出力しております。
以下の通り、デフォルト値はstart-intervalが「0ミリ秒」、hold-intervalが「5000ミリ秒」、max-intervalが「5000ミリ秒」である事が確認できると思います。

▼ R1のthrottle lsaタイマー値 ▼

▼ R2のthrottle lsaタイマー値 ▼

では、具体的にどのように変わるかを確認していきましょう!

【timers throttle lsa 検証】設定変更作業

では、以下にてthrottle lsaの各種タイマー値を変更してみます。


以下にて、デフォルト値はstart-intervalが「10ミリ秒」、hold-intervalが「30ミリ秒」、max-intervalが「200ミリ秒」に変更します。

  1. R1にてthrottle lsaタイマーを変更する
  2. R2にてthrottle lsaタイマーを変更する

【timers throttle lsa 検証】正常性確認

では、timers throttle lsaの変更結果を確認してみましょう!

まずは設定前のthrottle lsaタイマー値を「show run all | include throttle lsa」コマンドで確認します。
以下の通り、設定前はデフォルト値であるstart-intervalが「0ミリ秒」hold-intervalが「5000ミリ秒」max-intervalが「5000ミリ秒」である事が確認できると思います。

▼ R1のthrottle lsaタイマー値 ▼

▼ R2のthrottle lsaタイマー値 ▼



次に設定後のthrottle lsaタイマー値を「show run all | include throttle lsa」「show ip ospf | include throttle lsa」コマンドで確認します。
以下の通り、設定後はstart-intervalが「10ミリ秒」hold-intervalが「300ミリ秒」max-intervalが「2000ミリ秒」に変更されている事が確認できると思います。

▼ R1のthrottle lsaタイマー値 ▼

▼ R2のthrottle lsaタイマー値 ▼

まとめ


最後までお読み頂きありがとうございました。
以下に他のOSPFの記事も纏めておりますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。


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