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HSRP(インターフェーストラッキング)の設定変更・正常性確認の方法【動作検証】

HSRP(インターフェーストラッキング)の設定変更・正常性確認の方法【動作検証】

本記事ではHSRP(インターフェーストラッキング)の設定変更についてご紹介させて頂きます。[br num=”1″]

復習されたい方はコチラ!
本記事はHSRPを理解されている前提の記事になっておりますので、HSRPに関して復習されたい人は以下の記事をご確認下さい。

[keni-linkcard url=”https://if-network.com/hsrp-track/”]

検証前提

設定要件及び検証ネットワークは以下の通りです。

設定要件

以下の要件に基づきHSRPの設定を実装する。

  • R1のWANインターフェースがDownした場合、R2がアクティブルータになる事
  • R1のWANインターフェースがDownした場合、HSRPのプライオリティ値を10下げる事

ネットワーク図

検証時のネットワーク環境は以下の通りです。

インターフェーストラッキングの検証

事前確認

検証前時点の各機器の設定内容やログは以下の通りです。
※HSRPに関連するconfigのみを抜粋しております。

R1設定確認

以下の通り、LAN側のIPアドレスとHSRPの基本設定(HSRPグループ,プライオリティ,プリエンプト)は設定済です。

R1#show running-config interface e0/0
Building configuration...
!
interface Ethernet0/0
 ip address 192.168.10.252 255.255.255.0
 standby 5 ip 192.168.10.254 //←HSRPの仮想IPアドレスは設定済
 standby 5 priority 105 //←HSRPのプライオリティ値は設定済
 standby 5 preempt //←HSRPのプリエンプトは設定済
end

R1#show standby brief 
                     P indicates configured to preempt.
                     |
Interface   Grp  Pri P State   Active          Standby         Virtual IP
Et0/0       5    105 P Active  local           192.168.10.253  192.168.10.254

//↑↑↑ Grp(HSRPグループ)が5、P(プリエンプト)が有効化、StateがActive(アクティブルータ)を意味する

※補足:WAN側に関するルーティング設定は実装済みです。(configは省略しております)

R2設定確認

以下の通り、LAN側のIPアドレスとHSRPの基本設定(HSRPグループ)は設定済です。

R2#show running-config interface e0/1
Building configuration...

Current configuration : 99 bytes
!
interface Ethernet0/1
 ip address 192.168.10.253 255.255.255.0
 standby 5 ip 192.168.10.254 //←HSRPの仮想IPアドレスは設定済
 standby 5 preempt //←HSRPのプリエンプトは設定済
end

R2#show standby brief 
                     P indicates configured to preempt.
                     |
Interface   Grp  Pri P State   Active          Standby         Virtual IP
Et0/1       5    100 P Standby 192.168.10.252  local           192.168.10.254

//↑↑↑ Grp(HSRPグループ)が5、P(プリエンプト)が有効化、StateがStandby(スタンバイルータ)を意味する
 

※補足:WAN側に関するルーティング設定は実装済みです。(configは省略しております)

SW1設定確認

以下の通り、SWのポートは全てVLAN1のAccessPortとして設定済です。

SW1#show interfaces status 

Port      Name               Status       Vlan       Duplex  Speed Type
Et0/0                        connected    1            auto   auto unknown
Et0/1                        connected    1            auto   auto unknown
Et0/2                        connected    1            auto   auto unknown
Et0/3                        connected    1            auto   auto unknown

【補足】インターフェーストラッキングを設定していない場合の不具合確認

R1のWANインターフェースに障害が発生した際、R2がスタンバイルータからアクティブルータへ昇格せずにWANへの通信が出来ない事を確認します。[br num=”1″]
まずは障害が発生していない時はPCからWAN越しのIPアドレス(7.7.7.7)へ通信が出来ている事を確認する。
※本検証環境ではPCの代わりにRouterを利用しております。

PC#traceroute 8.8.8.8
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 8.8.8.8
VRF info: (vrf in name/id, vrf out name/id)
  1 192.168.10.252 2 msec 3 msec 2 msec
  2 172.16.1.254 5 msec 4 msec * 

次にR1にてWAN向けのポートをshutdownいたします。

R1(config)#int e0/2
R1(config-if)#shutdown

R2がアクティブルータになっていない事、PCからWAN越しのIPアドレス(7.7.7.7)へ通信出来ない事を確認する。

//以下がR2側のログ

R2#show standby brief 
                     P indicates configured to preempt.
                     |
Interface   Grp  Pri P State   Active          Standby         Virtual IP
Et0/1       5    100 P Standby 192.168.10.252  local           192.168.10.254

//↑↑↑ Standby(スタンバイルータ)のままである事を確認する。

//以下がPC側のログ
PC#traceroute 8.8.8.8
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 8.8.8.8
VRF info: (vrf in name/id, vrf out name/id)
  1 192.168.10.252 3 msec 3 msec 4 msec
  2 192.168.10.252 !H  !H  *  // R1で通信が止まっている事を確認する。

設定変更作業

では、以下にてインターフェーストラッキングの設定を実装していきます。

  1. ・R1のWANインターフェース(e0/2)を監視対象(トラッキング対象)として設定する。
  2. R1(config)# track 1 interface Ethernet0/2 line-protocol
    
  3. ・R1のHSRPグループ5にHSRPトラッキングを有効化する。
  4. R1(config)# interface e0/0
    R1(config-if)# standby 5 track 1 decrement 10
    

正常性確認

要件通り設定変更がされているか確認します。

R1設定確認

・R1でHSRPのインターフェーストラッキングが有効化されている事を確認する。

R1#show standby | inc pri|Track
Standby router is 192.168.10.253, priority 100 (expires in 9.568 sec)
Track object 1 state Up decrement 10 // ←トラッキング設定が実装され、stateがUPになっている事

障害試験

R1のWANインターフェース(e0/2)に障害が発生した際、R2がスタンバイルータからアクティブルータへ昇格する事を確認します。[br num="1"] まずはR1にてWAN向けのポートをshutdownいたします。

R1(config)#int e0/2
R1(config-if)#shutdown

[box class="box_style_blue" title="R1のWAN向けポートが障害時のログ"]

以下にてR1のWAN向けポートが障害時のログを紹介いたします。
期待値通り、R2がアクティブルータへ昇格している事が確認できると思います。

//以下がR1側のログ
*Nov 19 10:07:56.106: %TRACK-6-STATE: 1 interface Et0/2 line-protocol Up -> Down // ←トラッキング対象のe0/2がDownした事を意味する
*Nov 19 10:07:56.430: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/0 Grp 5 state Active -> Speak
*Nov 19 10:08:07.374: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/0 Grp 5 state Speak -> Standby // ←スタンバイルータへ遷移した事を意味する

//以下がR2側のログ(スタンバイ状態からアクティブ状態へ遷移している)
*Nov 19 10:07:40.425: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/1 Grp 5 state Active -> Speak
*Nov 19 10:07:51.270: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/1 Grp 5 state Speak -> Standby
*Nov 19 10:07:56.429: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/1 Grp 5 state Standby -> Active // ←アクティブルータへ遷移した事を意味する

[/box]

R1設定確認

・R1はWANインターフェースがDownした事により、スタンバイルータになりHSRPプライオリティ値が105から95へ変わっている事を確認する。

R1#show standby brief 
                     P indicates configured to preempt.
                     |
Interface   Grp  Pri P State   Active          Standby         Virtual IP
Et0/0       5    95  P Standby 192.168.10.253  local           192.168.10.254

R1#show standby | inc pri|Track
  Active router is 192.168.10.253, priority 100 (expires in 9.584 sec)
    Track object 1 state Down decrement 10  // ←stateがDownになっている事

R2設定確認

・R2がスタンバイルータからアクティブルータへ昇格している事を確認する

R2#show standby brief 
                     P indicates configured to preempt.
                     |
Interface   Grp  Pri P State   Active          Standby         Virtual IP
Et0/1       5    100 P Active  local           192.168.10.252  192.168.10.254

PCからの疎通確認確認

・PCからWAN越しのIPアドレス(7.7.7.7)へ通信する際、元スタンバイルータ(R2)経由で通信している事を確認する。

PC#traceroute 8.8.8.8
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 8.8.8.8
VRF info: (vrf in name/id, vrf out name/id)
  1 192.168.10.253 2 msec 2 msec 2 msec  //←192.168.10.253(R2 元スタンバイルータ側)を経由
  2 172.16.1.254 3 msec 5 msec * 

復旧試験

R1のWANインターフェース(e0/2)が復旧した際、R1がアクティブルータへ戻る事を確認します。
まずはR1にてSW向けのポートをUPいたします。

R1(config)#int e0/2
R1(config-if)#no shutdown

[box class="box_style_blue" title="Activeルータリンクが復旧時のログ"]

以下にてActiveルータリンクが障害時のログを紹介いたします。
期待値通り、R1がアクティブルータへ戻った事が確認できると思います。

//以下がR1側のログ(アクティブ状態へ遷移)
*Nov 19 10:10:57.982: %TRACK-6-STATE: 1 interface Et0/2 line-protocol Down -> Up // ←トラッキング対象のe0/2がUPした事を意味する
*Nov 19 10:10:58.576: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/0 Grp 5 state Standby -> Active // ←アクティブルータへ遷移した事を意味する

//以下がR2側のログ(アクティブ状態からスタンバイ状態へ遷移している)
*Nov 19 10:10:58.582: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/1 Grp 5 state Active -> Speak
*Nov 19 10:11:10.220: %HSRP-5-STATECHANGE: Ethernet0/1 Grp 5 state Speak -> Standby // ←スタンバイルータへ遷移した事を意味する

[/box]

R1設定確認

・R1がアクティブルータへ戻った事を確認する。

R1#show standby brief          
                     P indicates configured to preempt.
                     |
Interface   Grp  Pri P State   Active          Standby         Virtual IP
Et0/0       5    105 P Active  local           192.168.10.253  192.168.10.254

//↑↑↑上記の通り、R1がアクティブルータへ戻っている事を確認できる

R1#show standby | inc pri|Track
  Standby router is 192.168.10.253, priority 100 (expires in 9.568 sec)
    Track object 1 state Up decrement 10 // ←stateがUPになっている事

R2設定確認

・R2がスタンバイルータへ戻った事を確認する。

R2#show standby brief 
                     P indicates configured to preempt.
                     |
Interface   Grp  Pri P State   Active          Standby         Virtual IP
Et0/1       5    100 P Standby 192.168.10.252  local           192.168.10.254

//↑↑↑上記の通り、R2がスタンバイルータへ戻っている事を確認できる

PCからの疎通確認確認

・PCからWAN越しのIPアドレス(7.7.7.7)へ通信する際、アクティブルータ(R1)経由で通信している事を確認する。

PC#traceroute 8.8.8.8
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 8.8.8.8
VRF info: (vrf in name/id, vrf out name/id)
  1 192.168.10.252 2 msec 3 msec 1 msec   //←192.168.10.252(R1 アクティブルータ側)を経由 ※元に戻った事
  2 172.16.1.254 3 msec 4 msec * 

まとめ

いかがでしたでしょうか?[br num="1"]
HSRPのインターフェーストラッキングの設定変更方法については理解しておきましょう!

▼HSRPのインターフェーストラッキングの設定方法▼

【設定コマンド】
Router(config)# track [オブジェクト番号] interface [インターフェース名&番号] line-protocol
Router(config)# interface [インターフェース名&番号]
Router(config-if)# standby [HSRPグループ番号] track [オブジェクト番号] decrement [プライオリティ値を下げる値]

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